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全世界がつながる低軌道衛星

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衛星通信ビジネスで盛り上がりを見せる低軌道衛星。
この低軌道衛星が世界中に打ち上げられることでどんな場所でも通信が可能になる。

通信衛星コンステレーションとは

通信衛星を複数機協調させて機能させるシステムのこと。

通信衛星は1960年代から存在したが、地上約36,000kmの静止軌道上に位置しており、通信速度が遅く通信の遅延や特定の場所において通信できないなどのデメリットがあった。

だが、通信衛星コンステレーションは低軌道・中軌道上に位置するため遅延が小さく、静止軌道通信衛星と比べると通信速度も早い。
そして、どんな場所にでもサービスを提供できる。



可能になること

インターネットの環境が整っていない地域においても、高速な通信や 遠隔医療の提供、航空機内での高速通信、高品質なビデオ通話などが可能になる。

また、災害時に地上設備が機能しなくなった際の通信をバックアップ回線として機能させることができる。


しかし、スペースデブリ問題や費用が莫大であること、電波の干渉における問題など課題は多く残されている。

新たなビジネス

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計画されているのは、米ベンチャー企業によるIoTデバイスと低軌道衛星を接続するサービスや、楽天と資本業務提携を締結した米AST&Scienceによる世界中をカバーできる通信を提供する「SpaceMobile」など。
また、Amazonは地球低軌道(LEO)に約3千機の衛星群を投入する衛星通信事業「Project Kuiper」を発表。

SpaceXによる衛星インターネット事業「Starlink」は2020年にサービスを開始し、ユーザー数は1万人を突破。

Softbankなどの大企業もこの衛星通信ビジネスに投資しており、今後宇宙事業はさらに成長していくだろう。