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タトゥーはファッション?

日本人はタトゥーに対して批判的だ。 しかしその流れは少しずつ変わりつつある。

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タトゥーの歴史

1720年(江戸時代中期)に中国の刑罰を参考にして、軽度の盗犯に科される刑罰として刺青(タトゥー)が採用された。

それまで軽犯罪者には、耳や鼻を削いだり、指切りを行っていたが、残虐すぎるという理由から、その代わりとして刺青を行なうようになった。

1868年に江戸時代が終わり、西洋化の流れもあり、1870年に入墨刑は廃止され、1908年には「彫師及び依頼者には30日未満の拘束、20円未満の罰金」を科して禁止としたため、刺青は違法なものとなった。

第二次世界大戦(太平洋戦争)が終戦し、1948年に刺青を規制する刑法も廃止された。 1960年代、日本の映画界でヤクザ映画ブームが来たため、刺青(タトゥー)はヤクザのシンボルというイメージが定着した。

なぜ批判的なのか

海外に比べると、日本人がタトゥーに対して批判的なのは歴史から読み取れる。

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日本人の大半はタトゥーをヤクザのシンボルとして認識している。そのためか、タトゥーを彫っている人はヤクザ、怖い、常識がなさそうなどのイメージを抱いているのではないだろうか。

今の世論

日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、1200人を対象とした「入れ墨・タトゥー」に関するアンケートを実施し、結果を公開したため今の認識についてデータとして見てみよう。

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60代以上の方は大半がタトゥーに対しての印象が悪い。しかし、20代の方は70.8%が批判的ではないことがわかる。

f:id:tarotarosanba:20210903185937j:plain こちらのアンケートでは若い世代になるにつれてタトゥーに対して寛容であるという結果である。

今後タトゥーはどうなっていくのか

2015年9月に彫師が医師免許を持たずにタトゥー施術を行なったとして、医師法違反で罪に問われ裁判となり話題となったが、2018年11月14日に逆転無罪となった。

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これによってグレーとされてきたタトゥー業が正式に合法となり、医師免許の必要がなくなったのである。

日本では徐々にタトゥーに対して寛大なってきており、タトゥーアーティストはこれからも増えていくと思われるため世代が変わるにつれファッションとしてのタトゥーが受け入れられてくるのではないだろうか。