シンガポールのバイリンガル教育
日本人の大半が挫折している英語。
シンガポールでは幼少期からバイリンガル教育を行なっており、その取り組みに日本とは根本的に大きな違いがある。
シンガポールとは
シンガポールといえば、マーライオンや東南アジアというイメージがあるだろうが、その歴史について話していきたい。
元々イギリスの植民地であり、1942年に日本軍によって1945年まで占領された。
1959年にイギリスの自治州となり、1963年にマレーシア連邦を結成。1965年に連邦から独立し、シンガポール共和国となった。
1970年代にはシンガポールの奇跡と呼ばれる経済発展が起こった。
イギリスの統治下にあった背景からシンガポール法はイングランド法が基となっている。
多民族国家であり、公用語は英語、マレー語、中国語、タミル語。
事実上の一党独裁制であることから「明るい北朝鮮」と言われている。
シンガポールの学校教育
独立した翌年1966年にバイリンガル教育政策を導入。その影響から英語を第一言語として学び母語を第二言語として扱う学校が急増。
現在は小学生の時に英語と母語を選択して授業を受けることが義務付けられている。
シンガポールの義務教育は6歳から12歳までの6年間であり、その後は卒業試験のPSLEが実施され、PSLEの判定に従いSecondaryに通うことになる。
PSLEによって学力別に学校が進路が決定し、技術系の学校に行くか、普通校に行き大学に進学するかが決まってしまう。
小学校卒業の時点で進路がほぼ決まってしまうというシステムであるため、親も幼少期からの教育に力を入れるのである。
この政策が国際的な学力の高さ、バイリンガルであることを維持しているのだ。
しかし、母語離れが進んでいることが問題として上がっている。年々日常的に英語を使うことが多くなっていることが影響しているのだ。