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不完全通信システム5G

現在のスマートフォンのデータ通信で主に用いられている4G(LTE)は第4世代移動通信システムと呼ばれ、世界中で使用されている。

そして、新たな移動通信システムとして第5世代移動通信システムの5Gに期待が高まっている。

新たな通信システムとしての能力


1. 4Gの1000倍の「高速・大容量」
4K/8Kといった高解像度の動画配信が可能となる。

2. レイテンシー1mm秒以下の「超低遅延」
遠隔地の機器のリアルタイムな操作、制御を実現できると考えられる。
自動車の自動運転実現のために遠隔監視・操作対応、マップ処理、走行映像データ処理など、瞬時の状況判断をするために高速での大容量のデータ処理が必要だ。これらを送受信できるネットワークとして5Gに対する期待が高まっている。

3. 従来の10倍以上のデバイスとの「同時・多接続」
家電製品や住宅設備などさまざまな機器をネットに接続した新たなサービスが、ビジネスに変化をもたらすと考えられる。


これらを実現し、社会のスマート化を牽引していくインフラ技術になると期待されている。


しかし問題点も存在し、2019年4月3日に韓国で開始された5Gの通信サービスであるが、高額料金であることや、4Gよりも遅くすぐに途切れるなどの問題、たくさんの電波塔の設置が必要であるなど、まだ課題は多く残る。




健康被害を懸念する声

新たな通信システムに喜びの声もあるが、電波による健康への影響は大丈夫なのかという不安も多い。

連邦通信委員会FCC)は、携帯端末に信号を伝送するアンテナ設置に際して暴露限度を設けているものの、これまで携帯電波の影響力に対する評価は一致していなかった。

アメリカ国立がん研究所(NCI)によると、いくつかの研究においては携帯電話の使用と脳腫瘍リスクとの間には統計的な関連性を示唆する証拠がいくつか示されている。
しかし、他の多くの研究においては関連性が示されていないとしている。

全世界がつながることによる大きなリスク

同時・多接続が実現されれば、サイバー攻撃を受けたときの被害は大きいものとなるだろう。

急成長を続ける通信システムだが、今後どうなっていくのか注目したい。

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