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ベトナム戦争と枯葉剤

ベトナム戦争には枯葉剤が使用され、多くの被害がでている。日本にも影響があった。

ベトナム戦争とは

簡単に言えば、社会主義北ベトナムと資本主義の南ベトナムとの戦争のこと。

北ベトナムソ連北朝鮮南ベトナムアメリカや韓国などが支援し、1955年から1975年までの約20年の戦争の結果、北ベトナムが勝利し、社会主義国家となった。


その戦争の際に使われたのが枯葉剤だ。


北ベトナム軍の勢力が潜伏していそうな森林地帯で木々を枯死させ,食料となりうる農作物を処分することを目的としてアメリカ軍によって航空機から散布された。



枯葉剤による人体への影響

枯葉剤にはオレンジ、ホワイト、ブルーの3種類があり、特にオレンジ剤が使用された。
オレンジ剤には大量のダイオキシンが含まれており、枯葉剤散布地区では散布前と比べると、流産の確率が約2.5倍、奇形の子供が生まれる確率が13倍となっている。それは、ダイオキシン精子に影響を与えるためである。


枯葉剤の影響は3世代に渡って起こっており、ベトナム戦争に従事した兵士や、ベトナムでは多くの奇形児の出産が報告されている。




日本への影響

なお、林野庁は1960年代後半、スギなどの成長を阻む雑草を枯らすため、枯葉剤(245T)を国有林に使用していた。
しかし、危険性がわかり1971年4月に使用中止を決定。他の農薬の処分方法を参考に、同11月に地中に埋設するように全国の営林署に指示した。

そのため現在も、確認できるだけで国有林54箇所に枯葉剤が埋められている。


住民からは土砂崩れなどで漏れることがないのか不安の声も多い。